日本人・その豊饒なる心情史
『八百万のカミサマがついている!』
著者:川副秀樹(神職)
サイズ:四六判・208ページ
発行日:2008年5月19日
ISBN:9784904180105
定価:1,200円(本体1,143円+税)
日本人のココロの不思議。カミサマとこんなに仲が良くていいの?
●狐:神や霊獣と交わって生まれた者は超能力を持つと信じられ……陰陽師・安倍晴明の母は「葛の葉」という狐だといわれています。
●天狗:よく人をさらいますが主な対象はちょっと抜けたところのある男性や少年たち。ここから天狗ホモセクシュアル説も出ているのですが……。
●弁天様:一目惚れした男は恋い焦がれ、煩悩を救いたまえと昼夜を問わず祈願した。さすがの弁天様も、命をも捧げるという男の願いを無視できず、宝帯を解き、錦衣の裾を開き、にっこり微笑みながら夜着の中へ……。
――――(本文より)
何事があろうとも、おおらかな信念を貫いて生き抜いた庶民。それを見守る八百万の神々。そんなカミサマ・ホトケサマをこよなく愛する“神職”の著者がそっと教える、神話や伝承から知る庶民の「善・悪・聖・俗」の楽しみ方! 愛おしくて逞しい日本人の歴史をうかがい知ることができる“カミサマ系おもしろ雑学”満載の一冊!
【編集部より】
酔っ払って手土産の寿司折りをどこかに忘れてしまったら、それは「狐に化かされた」のだし、独身男が必死にお願いをして、憧れの弁天様と契を結ぶ…ってこともアリだったのか!? それだけ神様を身近に感じていた昔の日本人は、神様に祈ったり頼ったり、ときには恨んだり困ったりしながらも、とてもおおらかに暮らしてきた。良いことも悪いことも、ぜんぶ神様のせいにするには八百万くらい居てくれないと足りないし、八百万もいれば、ひとりぐらいはボクの面倒もみてくれているのかも…。
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